5月は、身の上相談週間⑥あなたは大切な人です(自尊感情)-3
【事例6 中学生の母親 48才】
今回は、【相手を操作するということ】について考えてみます。
【相手を操作するということ】
前回、人と人との『距離の取り方』ランキングについて話しました。
そして、その中の一つの特徴である【相手を操作する】についても説明しましたが、覚えていますか?
これは、二人の『力』のバランスが悪い場合に生じる関係であり、例えば深く愛している方は、それほどでもない相手からの要求に応
えてしまうといった場面が想像しやすいと思います。
もちろん大半のケースでは、こうしたバランスの悪さはどうしようもないことです。
しかし、そのバランスの悪さを作為的に作り出していたらどうでしょうか。
【ダークトライアド】という言葉をご存じですか?
社会的に好ましくないと考えられている三つのパーソナリティ特性『ナルシシズム』『マキャベリズム』『サイコパシー』の総称です。
ここでは、その中の【サイコパシー】が問題となります。
【サイコパシー】とは、意図的に相手の心を操作することです。
前回取り上げた『後輩とのかかわり方で悩む先輩』の事例での後輩は、無意識に【サイコパシー】的役割を果たしていると思いました
が、今回の夫は確信犯的に思えてしまいます。
こうした相手の前では、多くの人は全く無防備となってしまいます。
そして、本当に心がずたずたにされてしまいます。
とりわけ、この相談者さんのように【自己肯定感】が低い場合には、『私がすべて悪い』と考えるようになってしまうのはたやすいこと
です。
このケースでは、ソーシャルワーカーなどの支援者に協力をいただき、『考え方を変更する』だけではなく、具体的に動き出すことで、
相談者さんがこの呪縛から抜け出ることを考えました。
もちろん、【サイコパシー】の人とは関わらないことが一番かと思いますが、実際にはそうとも言っていられないと考えます。
そのときには、自分一人で悩んでいないで、多くの方に支援を求めてください。
ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケー
ションカフェ】を開いています。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。