何ができるだろう②苦手な人とのかかわり方編-8

事例1

男子大学生 アルバイトの職場での相談

『僕は、今飲食店でアルバイトしています。今まで、コロナということで営業時間も短くて、お金的には苦しいところもあったけど、の

んびりできるところもあって、良かったです。でも、営業時間が元に戻り、店長から「シフト増やせない?」と尋ねられました。店長は

親切でいい人なので、頑張りたいと思いますが、ちょっとこのところイライラしている気がします。

「えっ、無理です」と軽く言ったバイト仲間が、怒られてしまっていました。

そんな店長にどのように、話せばいいですか?』

さあ、あなたならばどのように話されますか?

 

このことについて、次の点から考えています。

1 ストレスについて  

①ストレスについておさらい(10月22日のブログ参照)

心や体にかかる外部からの刺激(ストレッサー)に適応しようとして、心や体に生じた様々な反応をストレス反応と言う。

②ストレスについておさらい-2(10月23日のブログ参照)

◎ストレスには、いろいろな種類がある

◎人によって受け止め方が異なる

◎ストレスへの対処方法を、コーピングと言う

ここまでを準備段階として、

2 自分の思いをどう伝えるか(10月25日のブログ参照)

①まずは、相手の言い分を聴く

話を聴く【構え】をつくる

◎声の大きさ・話す速さ・トーンを相手に合わせる。

◎相手の言葉を待つ。

◎わかったつもりにならない。

②相手との関係性を考える(10月26日のブログ参照)

◎攻撃的反応

◎被攻撃的反応

◎アサーティブな反応

今回の相談者である大学生としては、このアサーティブな関係を目指すことになります。

【アサーティブな関係】を築くために、日頃から身に付けておきたいスキルの紹介

例えば スモールステップ(10月27日のブログ参照)

【アサーティブな関係】を維持するために、とっさのときに活用したいスキルの紹介

例えば    鏡の自分に向かって『YES』(10月28日のブログ参照)

③自分の言葉で話してみよう

◎言葉はギフト

野球好きの少年少女が、一人ではキャッチボールができないので、壁を相手にボールを投げつける場面を見たことがあります。

そして、そこから「強く投げれば強く返ってくる。優しく投げれば優しく返ってくる」という、人間関係の寓話を聞いたこともありま

す。

実は、相手への言葉かけにも同様なことが言えます。

すなわち『乱暴なぞんざいな言葉をかければ、そうした言葉が返って来る。相手に言葉を優しくかければ、自分にも優しい言葉が返って

来る』ということです。

そこで、『言葉はギフト』という考えが生まれます。

ギフト=贈り物として、言葉を大切に相手に渡すことが、相手とのコミュニケーションを築く上で、まず第一に必要なことではないでし

ょうか。

相談者である大学生は、店長に自分の気持ちを伝えたいわけです。

そうならば、自分の気持ちを言葉に込めて、ギフトとして相手に伝えましょう。

また、言葉は『言魂』とも言います。

そうならば、なおのこと心のこもった言葉を、相手に伝えていきましょう。

 

ハピネスでは、こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキの練習をしたりする会【コミュニケー

ションカフェ】を開いています。

リアルでもOnlineでも開催しています。

詳しくは、このHPのトピックスをごらんください。