コミュニケーション苦手さんへの応援スキル特集②
1 【聴く】編
① 「私の気持ちをわかってほしい」のわかるって?
多くの場合、悩みを抱えている人は相談相手に対して「悩みを解決してもらおうなんて思っていない。ただ、話を聞いてほしい。私の気
持ちをわかってほしい」と、願っているのではないでしょうか。
さて、このときの『わかって』とは、どういうことだと考えますか?
『分かる』ですか?『判る』ですか?『解る』ですか?
という疑問を、昨日提示しました。
みなさんは、どのように考えられましたか?
『判る』とは、裁判・判断ということです。
すなわち、「あなたの悩みは、このレベルね」と評価されることを意味しています。
そんなことを、相談者は決して望んでいないことでしょう。
また、『解る』とは、理解・解剖ということです。
すなわち、「あなたの悩みの原因はこういうことですね」と考えられることを意味しています。
こちらも、相談者は望んでいないでしょう。
結果として、相談者は「分かって」ほしいのだと考えます。
その表れとして、「分かち合う」という言葉があります。
『私の気持ちを、ともに分かち合ってほしい。悩んでいる私に寄り添ってほしい』という意味と考えます。
この気持ちを大切にして、相手の話を聴くことが、いわゆる【傾聴】の第一歩でしょう。
では、第二歩目は何でしょうか。
次回、続きを考えていきましょう。
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