【登校をめぐる自律神経のはたらき】コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方【感情のコントロール】7
今回は、【コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方】を主のテーマとしながら、【感情のコントロール】に焦点を当てています。
その発端として、女子中学生の『友人関係の悩み』に焦点を当ててみました。(詳細は、以前のブログをご覧になってください)
このケースの場合には、『友だち』というものに対しての意識のズレが問題と考えますが、そうした意識のズレが、彼女たちばかりでなく、私たち自
身の生活でも、さまざまなトラブルを起こしているのではないでしょうか?
このようなトラブルの原因となる『意識のズレ』ぱどこから生じているのでしょうか?
そこで、私たちの【ものの考え方】について、取り組むことにしました。
【私たちのものの考え方の流れ】
第一段階 信念(詳細は以前のブログへ)
第ニ段階 思考(詳細は以前のブログへ)
第三段階 感情(詳細は以前のブログへ)
感情に縛られている人へのアドバイス
思いを箇条書きに書き出してみましょう。
第四段階 生理的反応
私たちの行動に大きな影響を及ぼしている自律神経というものがあることは、みなさんご存じかと思います。
先日も「うちの子は仮病をつかって学校休もうとする。そうしたウソをつくことが許せない。どうすればいいですか?」と、あるお父さんが相談に来
られました。
詳しく話を聴くと、「前日の夕方には、『明日は学校へ行くよ』と元気にはなしています。しかし、朝になると、『お腹が痛い』と言い、トイレに閉
じこもります。そこで仕方なく、母親が学校へ欠席連絡をすると、ケロッとしてその後ゲームをしています。これは仮病ですよね」とのことでした。
みなさん、いかがですか?
不登校傾向の子どもたちを見ていると、こうしたことって結構多い気がします。
では、この子は『嘘つき』なのでしょうか?
このことだけから、白黒はつけられませんが、少なくとも『嘘つき』と断定することはできないと考えます。
最初に紹介した『自律神経』ですが、『交感神経』と『副交感神経』の2種類があります。
朝、「学校へ行かなきゃいけない」と思っている時には、『頑張らなくちゃ』という交換神経がバリバリな状態で働いています。
すると、消化器の動きなどを扱う副交感神経は、ずっと低い状態になっています。
そんな状態では、お腹の活動が十分ではなくなり、腹痛になるという流れは、とても自然なのです。
しかし、お母さんが欠席連絡をしたので、登校しなくてもよくなったわけです。
すると、交感神経の頑張りは低下し、副交感神経の活動が上昇してきます。
そこで、腹痛が治まってくるわけです。
ですから、不登校傾向の子どもが訴えている体調の変化には、医学的な根拠が見られるわけです。
これは、『不登校傾向と腹痛』の関係だけではなく、子どもたちの体調変化のさまざまな場面でも見受けられます。
『不登校』などで、子どもの心身の状態を心配される保護者は多くいらっしゃいますが、まずは体調管理に目を向けてみませんか?
次回は、そんな状態(気持ちがピリピリしてきたとき)の具体策ーリラクゼーションについて練習してみましょう。
こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】を開いていま
す。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。