【子どもがより良い人生を生きるために】コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方【不登校に目を向けて】28
今月は、【不登校】について、みなさんと一緒に考えています。
プロローグ
【不登校】についての知識の一例(以下、今回までの内容については、過去のブログをご覧ください)
本論
1 不登校の考え方の変遷
2 文科省による不登校の定義
3 不登校児童生徒数の推移
4 【不登校】の理由
① 学校生活に起因
② 家庭生活に起因
③ 本人の気質に起因
5 学校生活に起因の具体的なケースについて
①被害者のケア
②加害者の指導
③観衆の指導
④傍観者の指導
6 家庭生活に起因の具体的なケースについて
事例① 嫁姑のちょっとした考えの相違から不登校?
事例② 『韓流』は【不登校】に効く?
7 本人の気質に起因の具体的なケースについて
事例① ASD(自閉症スペクトラム)傾向のAくんのケース
8 発達段階で配慮すべきポイント
【小学校】の段階で必要なこと
【中学校】の段階で必要なこと
【思春期の特徴のおさらい】
9 不登校が児童生徒に及ぼす影響
① 学習の遅れ
② 社会的自立の基礎を身に付けにくい
10 不登校への対応策
①個別の発達援助
子どもたちの『心のエネルギー』を充填しましょう。
②学級集団などの学校環境への介入
一人一人の生徒への温かな指導や心配りは、特定な子どもばかりでなく、学級全体の力量を高めることにもつながると考えます。
不登校傾向に限らず、多くの子にとって居心地の良い学級とは、こうしたことによって成立すると考えます。
③親子関係などの家庭環境への介入
大学で教員を目指している学生たちと話していると、よく話題になることとして『家庭への介入』があります。
教育実習や各種ボランティア活動で、さまざまな体験をしている彼等の中には、恵まれない家庭環境の中で、頑張っている子どもたちをサポートし
ていて、徒労感を感じている学生がいます。
そんな彼等には、私が新米教師だったときに、教務主任の先生(この方は、その後私が尊敬する一番の先生となりました)から言われたことを紹介し
ています。
私自身も、「かわいそう」と泣いておろおろしていましたが、そんな時に先生は『お前は馬鹿か。これから先、そんな大変な境遇で生活している子ど
もには、何度も会うだろう。その時に、いつも「かわいそう」と泣いて、その子を引き取るのか。そんなことできないだろう。そうならば、どんな
大変な境遇の中でも、その子が幸せな人生を生きていけるように、【生きる力】を身に付けさせてやるのが、お前の仕事だ。』と、
私に話されました。
私は、自分の頭がガツンと殴られたように感じました。
本当にその通りと思いました。
「かわいそう」と言って、その子に同情することは誰でもできます。
しかし、私はその子の担任です。
その子に対して、その子のこれからの人生をより良いものにしていくという大事な使命があります。
私ができることは、やるべきことはこれなのだと自覚しました。
(今流行りの言葉で言えば、『覚醒』しました)
確かに、私の新米の時代と、今では社会環境が大きく変わっています。
ですから、今の学生さんたちに、私がやってきたことが全て当てはまるかと言えば、そんなことはないと思います。
しかし、この言葉の神髄は、今の時代でも十分通用することではないかと考えています。
保護者に対して、身構えるばかりではなく、その気持ちを大切にして対応してほしいと考えます。
こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】を開いていま
す。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。