【アイメッセージとはフラットな位置関係】コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方【感情のコントロール】16
今回は、【コミュニケーションが苦手な人との上手な関わり方】を主のテーマとしながら、【感情のコントロール】に焦点を当てています。
その発端として、女子中学生の『友人関係の悩み』に焦点を当ててみました。(詳細は、以前のブログをご覧になってください)
このケースの場合には、『友だち』というものに対しての意識のズレが問題と考えますが、そうした意識のズレが、彼女たちばかりでなく、私たち
自身の生活でも、さまざまなトラブルを起こしているのではないでしょうか?
このようなトラブルの原因となる『意識のズレ』ぱどこから生じているのでしょうか?
そこで、私たちの【ものの考え方】について、取り組むことにしました。
【私たちのものの考え方の流れ】
第一段階 信念(詳細は以前のブログへ)
第ニ段階 思考(詳細は以前のブログへ)
第三段階 感情(詳細は以前のブログへ)
第四段階 生理的反応(詳細は以前のブログへ)
第五段階 行動(詳細は以前のブログへ)
①【攻撃的反応】
②【被攻撃的反応】
③【アサーティブな反応】
【アサーティブなスキル紹介】
その1 アイメッセージ
一言で説明すれば、『上からではなく横から目線』ということです。
【ランチの約束をした友人が、待ち合わせ場所に1時間以上遅れて登場しました。さぁ、あなたはどう言いますか?】
〇「もうっ、ひどい。私すごく待ったんだよ」と言ったならば‥
確かに、この言葉はあなたの本音でしょう。
また、待たせた友人も「私が悪かった。申し訳ない」と思うことでしょう。
しかし、その言葉がどんどんエスカレートしたとしたら、友人の心の中は穏やかではなくなってくるのではないでしょうか。
「確かに、待たせた私は悪かった。反省している。でも‥そこまで言わなくてもいいんじゃない?」という気持が強くなってくるのではないでしょ
うか。
表面的には謝罪があるかと思いますが、二人の関係性にはマイナスの因子が生じたわけですよね。
次に、こんな言葉がけはいかがでしょうか?
〇「あー、良かった。安心した。あなたに何かあったのでは?と心配してしてたんだよ」と言ったならば‥
「今までこんなことなかったから、事故とかあったんじゃないかと思って、心配していた。でも、無事でよかった」というあなたの思いが伝わる
と、遅れてきた友人は「わっ。そんなに心配してくれていたんだ。心配かけて、本当にごめんね」と思うことでしょう。
そこで、本当の心からの謝罪があり、その後二人の関係性は良好になることはあっても、悪化はしないとと考えます。
もう、お分かりですね。
「私は心配した」「私は安心した」と、いつも主語が「私は=I」で始まる文章を、話しているのです。
そこで、こうした言葉がけを「アイメッセージ」と言います。
上からの権威や力関係を背景として語るのではなく、本当に伝えたいことを話すことに向いているスキルの一つです。
本来、私たちは「自分の気持ちを上手に伝えたい」と思っているのではないでしょうか。
ところが、「相手よりも私は年上だから」等、二人の関係性を取り巻くさまざまな条件から、ついつい上記のように、「上から目線のユーメッセー
ジ」で話してしまうことが多く、その結果「私の気持ち=真意が伝わらない」という、残念な状況になると考えます。
ぜひとも、上下ではなく、横の関係を心掛けましょう。
そして、あなたが実りある交友関係を築かれることを願っています。
と、本来はここでおわりなのですが‥
現在大学の授業で、多くの学生と話していて感じることがあります。
それは、「今の若い子たちの中で、ユーメッセージで話すなんて、ある意味度胸のある人がいるのだろうか」と、思うからです。
彼等は、おそらく「アイメッセージ」どころか、「いいの、いいの。全然大丈夫。気にしないで」と言うのではないかと思います。
なぜでしょうか。
それは彼らが、キツイことを言って、その結果「空気読まない人」として捉えられたり、周囲から浮いた存在として扱われることを怖れているから
ではないかと考えます。
ここにも、日本社会の同調圧力、ピアプレッシャーの影響が現れていると感じていますが、その話はまた‥
こうした身近な問題をもとに、参加者全員で話し合ったり、ロールプレイでスキルの練習をしたりする会【コミュニケーションカフェ】を開いてい
ます。
リアルでもOnlineでも開催しています。
詳しくは、このHPのトピックスをご覧ください。